タイヤのはみ出しに関する保安基準の誤解

 

保安基準の改正(2017年6月)で、タイヤのはみ出しに関する変更がありました。「10ミリまでならハミタイOK」と解釈している人が多いが、誤解している人が多数です。

特に誤解されていることは、全ての自動車のタイヤがはみ出てOKと言うわけではありません。タイヤがはみ出ても良い自動車は3ナンバーと5ナンバーの乗用車だけです。

よくある例がJA11ジムニーランクルハイエースの貨物登録車です。あれは全部ダメです。

これがとにかく誤解されがちなので、きおつけましょう。

 

 

 今回、車のタイヤが10mm以上はみ出してもよくなったのは、「国際的な自動車基準の調和」の観点からで、海外で定められている基準に合わせた流れです。

しかし、よく考えてみればそれもおかしな話であり、従来の保安基準では、回転中のタイヤに物が接触した場合の被害を抑えるためにタイヤはフェンダーからはみ出してはならない。つまり安全のためにタイヤを一切突出させてはならないとしていたのに、それを緩和したら、事故防止の観点から見ると、不安要素が残ります。国際的な圧力があったのかな?良い意味で国際的な基準に調和したってことにしましょう。